ご紹介によりオーナー様ご家族と出会い、家づくりの計画が始まった。土地探しからお手伝いさせていただき、多くの時間をかけて理想の土地を探した。選ばれたのは、南北に長く広がる角地であり、ゆとりある敷地には広々とした庭スペースを確保することができた。
建物の外観は、ガルバリウム鋼板を用いてシンプルかつモダンにまとめられた。1階部分の横張りと2階部分の角波が、洗練された印象を与える。玄関ポーチには羽目板が施され、訪れる人々を温かく迎え入れる。庭には、天然芝が敷かれ、豊かな表情を見せてくれる。
奥様のこだわりが反映された間取りは、家族の暮らしに寄り添う温もりを感じさせる。ご主人様は電気工事士というご職業をいかし、照明器具の取り付けを自ら手掛けた。家の中に満ちる温かな光は、家族の暮らしを照らし、絆を紡いでゆくに違いない。キッチンはペニンシュラ型を採用し、家族とのコミュニケーションを大切にする空間が生まれた。キッチン天井は羽目板で仕上げられ、間接照明が優しい光を放つ。
この住宅は、オーナー様の細やかな要望と職人の技が融合し、ただの住まいではなく、生活そのものを豊かにする空間へと昇華させた。それは、オーナー様との出会いから始まり、土地探し、住まいづくりという流れを経て、これから始まる光に満ち溢れた物語へと繋がっている。この物語は、これからも描かれ続けてゆくであろう。
